私の体を守る
軍隊と警察
私たちの体の免疫系は、体を保護し防衛する役割を担っています。人の体を一つの国に例えるなら、免疫系は外敵の侵入を防ぎ守る軍隊や、国の治安と秩序を維持する警察のような組織であると言えます。
外敵が国境を越えて侵入してくるケースが、まさに細菌やウイルス感染にあたります。私たちの体の免疫系は、外部から侵入したウイルスや細菌と戦う軍隊の役割を果たします。
また、国の中でも法律を破る犯罪者が発生するように、私たちの体の中でも細胞分裂がうまくいかなかった細胞や損傷した細胞など、除去しなければならない細胞が発生することがありますが、免疫系はこのような時に犯罪者を捕まえる警察のような役割を果たします。
このように軍隊や警察のような役割を果たす免疫系の機能に問題が生じ、自身の正常な細胞や組織、臓器を敵と認識して攻撃する疾患を自己免疫疾患と呼びます。
一言で言えば、免疫系が持つべき機能の中で最も重要な「自己と非自己を識別する機能」――自分の正常な細胞と異常な細胞、あるいは外部からの感染を区別する機能――に問題が生じ、自己と非自己を区別せずに攻撃して炎症が発生する疾患を自己免疫疾患と呼びます。
免疫系が誤作動しているのだと考えると、最も分かりやすいでしょう。



日本 (2023年統計)
米国 (高い有病率)