消化管の全層に発生する
慢性炎症性腸疾患
クローン病は自己免疫疾患の一つで、潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease, IBD)の一種です。 クローン病は口から肛門まで消化管の全体、全層にわたって炎症が発生する炎症性腸疾患です。主に十二指腸、小腸、大腸などに炎症が発生し、炎症が発生する部位によって臨床的な症状にも違いが生じます。
腸の粘膜、粘膜下層にのみ炎症が発生する潰瘍性大腸炎とは異なり、腸の全層にわたって炎症が発生する可能性があるため、腸壁の浮腫、狭窄、閉塞、腸穿孔、瘻孔、痔瘻などが生じる可能性があります。 炎症が非連続的に発生し、皮膚、関節などの腸管外にも症状が発生することがあります。
20~30%程度が小児・青年期に発生し、15歳~35歳の間に発症率が最も高くなります。小児・青年期に発症すると成長が阻害されます。 また、クローン病の痔瘻、裂肛発生時には傷や手術部位が治りにくいという特徴があります。